かつての下総国に
江戸時代から続く奇祭

成田山道と千葉町道、東金道・馬渡道、東京・船橋道の4つの街道が交わる四街道市。下総国として古い歴史を持ちつつ、千葉市中心部から約8kmというアクセスの良さから、現在はマンションや住宅地が多く立ち並ぶベッドタウンに。
「和良比はだか祭り」は毎年2月25日の午後に開催される。

「楽しい祭りは、大抵よごれる?」

そんな問いかけを検証すべく、日本と世界の知られざる「よごれるけど楽しいお祭り」を紹介するこの連載。
今回は「和良比はだか祭り」をご紹介します。和良比皇産霊神社(みむすびじんじゃ)の伝統行事として、五穀豊穣と厄除けを願い江戸時代から継承されているというこのお祭り。“はだか祭り”という名前ではありますが、実は「どろんこ祭り」として広く知られているのだそうです。どろんこ……確実によごれそうですね……!

こちらが和良比皇産霊神社です。開始2時間ほど前に到着したにも関わらず、午前中から神事が行われていたこともあり多くの人で賑わっていました。

神社の参道を少し下った場所にあるこちらが、メインの舞台となる「神田」、つまり祭礼用の田んぼです。多くの人たちが、今や遅しと開始前から場所を陣取っています。

いよいよ祭りが開始! ふんどし姿の「男衆」が神田に入ってきます。2月末なのですごく寒そうですが、みなさん気合で乗り切っている模様。

早速、「騎馬戦」へ。

泥を跳ね上げ騎馬同士がぶつかり合います。

落馬したら当然、田んぼに頭から突っ込みどろんこに!! 寒そうですが、なんだかみんな楽しそう。

この騎馬戦、決着がついたら神社に戻るというのを繰り返し、トータルで3回行われます。後半になるほど、どんどん泥まみれに。

神田と神社を男衆が行き来する時には、観客たちが参道に集まります。この泥を顔につけてもらうと「厄除け」になるのだそう!

大人から子供まで、顔が泥だらけになっていくのにみんなニコニコ。とても良い雰囲気です。

おばあちゃんもどろんこ。このおばあちゃん、地元の方で必ず毎年来ているとのこと。

騎馬戦が終わったら三本締めが行われ、クライマックスは男衆による「泥かけ」!
終了時は全員泥人形のような状態に……。当然、観客席にも泥がけっこう飛んできます。

参加されていた男衆の方にお話を伺いました。実はこの祭り、地元の男衆が少なくなっていることから、今では氏子以外からも参加者を募っているのだそうです。この方も祭りのことを新聞で知り、参加するようになったとのこと。

「他にもいくつか祭りは参加してるけど、こんなに泥だらけになるのはこの祭りだけ(笑)。顔が汚れるのなんて普通は嫌がるのに、この祭りはむしろ『泥をつけて!』って大人も子供もみんな笑顔で寄ってくる。その雰囲気がいいよね」

「四街道市内に住むママ友たちで見物にきました!」というグループにもインタビュー。お子さんがこの神田での田植えに参加している小学校に通う方もいれば、初めて参加という方も。ここ数年参加している方からは「去年は顔を汚すのを嫌がっていた子供が、今年は自分から泥をつけてもらいに行っていました」という声もあり、お子さんたちの成長を感じられる場でもあるようです。

最後は泥の付いた顔で記念撮影!
無病息災を願って、来年はぜひ泥んこになってみてくださいね。男性の方は男衆で参加するのもいいかも!?

[よごそう祭りレーダーチャート][よごそう祭りレーダーチャート]

※よごそう祭りの感じ方には個人差があります。

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