世界のよごそう祭り オレンジ祭り Carnevale di Ivrea / La Battaglia delle Arance 〜お祭りの舞台〜 イタリア ピエモンテ州トリノ県イヴレア世界のよごそう祭り オレンジ祭り Carnevale di Ivrea / La Battaglia delle Arance 〜お祭りの舞台〜 イタリア ピエモンテ州トリノ県イヴレア

オレンジ祭り

2000年以上前から栄える、
イタリア北部の静かな町

オリンピックで有名なイタリア北部の都市トリノから、電車で1時間ほどの距離にある町。約2000年前にローマ人が外部からの侵入を防ぐために基地を築いたのがその始まりとされる。祭りはイヴレアのカーニバル最後の日曜から火曜の3日間に行われ、毎年2月下旬頃に開催される。

「楽しい祭りは、大抵よごれる?」

この連載では、そんな問いかけを検証すべく、日本と世界の知られざるよごれるけど楽しいお祭りを紹介していきます。

2回目はイタリア北部、イヴレアで行われる「オレンジ祭り」を紹介します。
西暦1200年ごろ、市民を苦しめていたこの地域の領主への反乱があり、その反乱を記念して行われるようになりました。この祭りは、市民を表す徒歩チームと、領主軍を表す馬車チームに分かれて行います。

両チームがオレンジを投げ合うことになった理由は過去にさかのぼります。
かつて、この祭りでは豆を投げていたそうです。領主が貧しい家庭に対して豆を与えていたものの、人々がよく思わず、そのまま道に投げ捨てていたことに由来します。
それが1800年代になると、ベランダから観覧していた女の子が馬車チームのイケメンに気づいてもらうため花や紙吹雪と一緒にオレンジを投げ、冗談で馬車からもオレンジを投げ返すようになりました。
これが次第に定着し、投げ合うものがオレンジへと変わっていきました。

ちなみにこのオレンジは祭りのために生産される特別なもので、食用には向かないもの。すべて祭りの後に回収され、農業用の堆肥に再利用されます。

徒歩チームは9つに分かれており、なんと合計4000人以上が参加!一方の馬車チームは1台に10人ほどが乗った馬車が50台以上が参加。ものすごい数の人々がオレンジを投げ合います!

吹き出るオレンジ果汁!

周囲に漂うオレンジの香り……。一面がオレンジ色に!

ここで参加者の興奮の様子を見てみましょう。

一年も待ったー!

情熱!汗!楽しみ!歌声!すべてがここにある!

さすがイタリア、Viva汚れ!!

参加したいのであれば、徒歩チームに申し込みましょう。申し込みは有料で、費用は各チームでまちまちです。もっとも、昨年は70人が手当てを受け、骨折した人もいるので、注意が必要ですが。

「参加はちょっと……」という方は、観戦はいかがでしょう。各広場に設置されているネットの内側や、道の両端で見学可能です。標的になりたくなければ、町内で購入可能な赤い帽子を被りましょう。それでも流れ弾が飛んでくることもあるので、祭りの最中の油断は禁物です。

今年の開催は2月26日〜28日。
トリノやミラノからの日帰りも可能なので、イタリア観光ついでに立ち寄ってみるのがオススメです!

[よごそう祭りレーダーチャート][よごそう祭りレーダーチャート]

※よごそう祭りの感じ方には個人差があります。

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