たくさんの人に、料理をつくる楽しさを伝えていきたい。料理家の見つめる先にあるのは人が料理と出会うシーンを描く、あたたかなレシピだった。たくさんの人に、料理をつくる楽しさを伝えていきたい。料理家の見つめる先にあるのは人が料理と出会うシーンを描く、あたたかなレシピだった。

よごれながらも自分の道を拓くために⽇々頑張っている30歳の挑戦者たち。
この連載では、彼らの挑戦を紹介します。

「料理」を仕事にする。

ー 料理家という仕事には、どのようにして巡り合ったのですか?

小さい頃から料理が好きで、高校を卒業してから地元京都の中華料理店で5年間、料理人として修行を積ませていただきました。将来何になりたいのだろうとふと考えた時に、自分で店を持つイメージはなかったし、じゃあどうしよう、と色々探しているときに、フードコーディネーターという仕事を知り、東京の学校に飛び込みました。

料理だけではなく、スタイリングからレシピの書き方、器についてなどいろいろなことを学んで、何人かの先生のアシスタントにつくようになって。そこからご縁をいただき、気づいたら今のように料理を仕事にするようになりました。

ー 主にどんなお仕事をされているのでしょうか?

いろいろあります。CMで使う料理を作った時には、中華を5〜6種類、40〜50食分ずつ用意することが必要だったので、一人で家にこもって3日かけて仕込みました。

去年は映画の料理監修のお声をかけていただきました。できるかわからないけれど、 次へのお声がけにもつながるように、「はい、できます!」って。できると答えてから、自分を追い込むという感じですね。経験がないことにも、躊躇せずに挑戦したいって思っています。

一番楽しいのは、料理教室の仕事をしている時ですね。料理ってちょっとしたコツで変わるんですよ。例えば、中華料理店のメニューを家庭で再現しようとしても、火力が十分出ないので温度が上がるのに時間がかかって、なかなかうまくいかないんです。だから、材料の切り方を工夫するとか、炒めるのは最後にするとか、料理人時代に身につけた技をうまく取り入れることで、家庭でも本格的な味をつくっていただけるような提案をしています。

料理の楽しさを伝えたい

ー 料理家として、どんなことを意識していますか?

日々、どうやったら料理を楽しんでもらえるかということを考えています。

忙しい方やお料理が苦手な方にとって、毎日料理するのは大変なことだと思うんですね。だから最近、お金も時間もない人にも作れるような究極の簡単超高速レシピ本を制作しました。普段まったく料理しない人でもイラストで読めちゃうような。仕事でクタクタ、でもコンビニで買うのではなく自分で作りたいなと思った時用に、そばに置いて欲しい一冊です。

料理をつくることって、楽しいことなんです。そのことをたくさんの人に伝えたくて。メディアに出演するのも、料理の楽しさをたくさんの人に伝えたいからっていう気持ちが、すごくありますね。

ー 今井さんにとって、「汚れ」とは?

料理をするといつも、汚れだらけになります。でもそれって、料理が仕上がった最後に気づくようなもので、やっている間は、気づかないんですよね。夢中になって料理していた時間の証拠みたいなものかもしれないですね。

“汚れとは、夢中になって料理した証。”

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